長い悪夢

これは私の夢の中

灰色の街

灰色の街にポツンと不自然に二人掛けのベロア生地、緑のソファがある。

なんとなく腰掛けていると酔っ払いの不気味な男が近づいてきたので逃げるように立ち上がる。

待ち合わせを狙って声掛けを狙っているのか。そんな時に堂々と相手が現れてほしいと思うが淡い期待は空の向こう、もうどれだけ待ったかわからないしそもそも待ち合わせなどしていなかった。外が寒い細長いチケットのような紙だけを律儀に握りしめていた。

 

気づいたら寝ていたらしく目が覚めると遠くでぼんやりと映る君、ひょいと小さく跳ねて、笑って見せた。