長い悪夢

これは私の夢の中

2022-01-01から1年間の記事一覧

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裸で外に投げられ不安は、白く申し訳程度のバスタオルを抱える。一度は引き返したがどこへ行っても民衆の視線は痛く、ただ歩いた 古びたビルの階段を降りていくとヤニ被れた淡い写真とボトルが鎮座している。ソレを手に取り、被写体の彼女ともうずっと話せて…

狭い箱の中で囃子の音が聞こえる、誰かがズカズカと中に入ってきて、何かと理由をつけて話しかけてくるがそれが視姦ような目的だと悟り気持ちが悪くなる。 金銭的なミスを犯してしまい、左頬から始まり顔をつねられた。そのお金でこの醜い顔を変えられるのに…

皮膚と皮膚の縫い目

術室から出て切り離された自分の皮膚を持って受付へ行くと、少し遅れて美人のスタッフが「おけぴ!」と軽快に放ち、一気に不安になった。 皮膚と皮膚の縫い目が熱く、生々しくて手放しそうになる。 有り得ないくらい狭いキャパシティのライブハウス、とも呼…

離脱

薄暗い、押し入れやベッドの下のスペースのような閉鎖感のある。ブルーがそれを照らして 蛇口から不規則に水が垂れているが、ドクドクと血液が流れていくような嫌悪感と恐怖。 私はただ、体操座りになってうつむいたまま孤独を見つめている 絶望と向き合って…

廃村

薄いブルーを透かしたような、目まぐるしく淡い記憶。 田舎のサイレンからフィルターがかった男性の歌が聴こえて、妙に悲しくなる。

水没都市

坂道を車で登ると妙だ、脇の家々が水没している。 だが、その割には落ち着いた様子で運転席の人間が話をする。便乗して私の話をすると、なにかを思い出したようで遮られてしまう。 苛立ちを隠しながら話を聞いた 岩場にしがみ付いていた、何の目的だったかは…